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農業農村整備事業について

 農業農村整備は,大きく3つにわかれます。

 1.農業生産基盤整備
 農業生産に必要な土地や水の確保と,生産性の高い生産基盤の整備を図る。

 (1)用排水施設の整備
 a かんがい排水整備事業

 河川やため池などから農業用水を農地に運ぶ用水路や田んぼから水を抜く時や余り水を流す排水路などの「農業用用排水施設」の整備・改修を行う事業です。
用排水路(東広島市)
 (2)農地の整備
 a ほ場整備事業

 食料を安定して生産し,自給率を上げるためにも,まず食料を生み出す場所である農地を整えることが必要です。狭くて形がバラバラな田んぼを機械が使えるように,ひとつの区画を大きくし,農道や用排水路なども整備して効率のいい農地にすることを「ほ場整備事業」といいます。
ほ場整備(黒瀬町)
 b 畑地帯総合整備事業

 畑や樹園地の労働時間の短縮,作業の省力化のため,区画や農道の整備,かんがい施設などの整備を行います。畑作地帯の農作業の効率を高め,農作物の運搬をスムーズにすることで農業の生産性を高めています。

 c 農用地開発事業

 経営規模の拡大や主産地の形成のため,農地の造成とかんがい施設,農道等の整備を行う事業です。
農用地開発(高野町)


 2.農村整備
   快適な生活環境と生産基盤の整備を一体的に進める。

 (1)農道の整備
 a 農道整備事業

 田・畑の中を軽トラックが走行する農耕作業用や,農作物の集出荷作業の効率的な輸送経路として利用されるもの,また,農村地域の日常の暮らしにおける利便性を向上させる生活道路として,2車線の基幹的な幹線道路までを含めて農道と呼んでいます。農道が整備されると農地へ通いやすくなったり,大きな車が通れるようになり,距離が短縮されることにより,取れたての野菜などを短時間で大量に出荷できるようになります。さらに,農村に暮らす人々が生活しやすくなったり,まちと農村との行き来も便利になります。
農道(東城町)
 (2)農業集落排水施設の整備
 a 農業集落排水事業

 農村地域における下水道整備事業で,トイレのし尿や台所・風呂場などから出る生活排水をきれいに処理して農業用水路や川に戻すことにより,農村をとりまく環境を良くして,農業の生産が十分におこなえ,農村の生活が快適におくれるようにするための事業です。
 (3)農村の総合的整備
 a 農村振興総合整備事業

 地域自らが設定する個性ある農村振興の目標を明確にし,その達成のため,地域住民の参加と関係府省との連携によって,農村地域の情報化,高齢者福祉,環境など,地域の多様なニーズに対応できるよう目標に応じた整備を推進する事業です。
 (4)中山間地域の総合整備
  a 中山間地域総合整備事業

 地形条件等が悪く,農地の集積や経営規模拡大に制約がある中山間地域で,それぞれの地域条件に沿った農業生産基盤とこれと一体となった農村生活環境等の整備を総合的に実施し,農業・農村の活性化を図ります。


 3.農地等保全管理
   農地や土地改良施設の管理を行なう。

 (1)農地の防災保全
 a 海岸保全施設整備事業

 津波,高潮,波浪などの自然災害から,農地を保全するため,堤防・護岸等の海岸施設を整備することを「海岸保全施設整備事業」といいます。
海岸保全(因島市)
 b 農地保全整備事業

 水食,風食,地すべり,山崩れ等によって生ずる農地の侵食,崩壊,農地への土砂の堆積等を防ぎ,農地の生産力を維持保全するための事業です。急傾斜地帯(土地の傾斜度が15°以上の地域),または特殊土壌地帯(侵食を受けやすい性状の土壌地帯)にある農用地の侵食崩壊を防止するために排水施設などを整備します。

 c ため池等整備事業

 広島県には約21,000のため池があります。その多くが江戸時代以前の築造されているため,老朽化が進んでいます。先人たちの知恵と努力により造られてきた貴重な財産であるため池は,長い年月を経て,堤防が崩れたりしてだんだんと危険になってきます。このような老朽化しているため池の堤防決壊などを未然に防ぐためにため池の改修工事を行います。
ため池(安芸高田市)
 d 地すべり対策事業

 地すべりによる農地や農業用施設などの被害を未然に防止するため,水路の整備,地下水の排除などを行なう事業です。

 (2)施設の維持管理
 a 基幹水利施設補修事業

 土地改良事業で造られたダム,頭首工,用水・排水機場,幹線水路などの主要な農業用施設の補強工事を行います。

 b 土地改良施設修繕保全事業

 基幹水利施設は農業生産に大きな役割を果たすとともに,洪水などの防止としての機能も備えています。基幹水利施設には,管理のためのに高度な設備機器が導入されていますが、これらの設備機器は,施設の老朽化や技術革新にともない,部分的に更新したり,機械設備や土木施設についても,機能の確保や安全管理から,定期的に修繕する事業です。




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